雪の妖精 後書き

 以下は、雪の妖精の後書きなどです。
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 後書き

 このSSは元々、批評BBSで行われていた競作会への出品作でした。その回のテーマはイリヤ。だというのに書き上げると完全に桜の話となってしまっていたため、参加するかどうか当日まで思い悩みましたが……。某Y氏にアドバイスをいただき、改訂をした上で初稿を完成させ、参加しました。直前になって設定の不備に気付き直すなど、一月前の月空大会の日に一度は仕上がっていたと思えぬ慌ただしさでしたね。
 批評会では、思いの外良い評価をいただきました。それと同時にいろいろとアドバイスをいただいたのですが、なかなか生かすのが難しく……自身の力量の限界をあらためて感じ、ほろ苦い思いを抱いたり。批評をくださったお三方にはいくら感謝してもしたりませんし、作品は出しておきながら他の方への批評を書けなかった私の至らなさが申し訳なくてたまりません。いつの日か、同じような機会があれば書けるようになりたいものです。

 この話は、その根底に二つの流れがあります。一つは遥か以前にアイデアだけ練っていたことのある一次創作、もう一つは今作のような桜ルート後の長編です。前者は高校の頃、演劇部の友人が脚本を皆から募集していた際に書いてみようかと思った話で、『死者による生者の救い』というモチーフともテーマとも言える軸はここから来ています。後者は第一章でやりたかったことがずばりこの話そのものだったりします。イリヤという『導く者』がいないため歪んだ方向なのですが……。ちなみにその長編はアイデアだけで終わったものなのですが、理由は『書くには心の病に関する知識がなさ過ぎる』ことです。これだけでどんな話か推察できる人は推察できるかもしれません。

 このSSを読んで、間桐桜とHFトゥルーを今までより少しでも好意的に捉えてくだされば幸いです。エンディングでは見えなかったものがここにある、もしもそう思っていただけたなら感無量です。

                 2005/04/11            鷹山緑 拝



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